ビジネスで使える正しい言葉遣い術
正しい言葉遣いは、就活のみならずビジネスにおいてもとても重要なものです。そのため新入社員研修などでは必ずと言っていいほど研修を受ける項目です。
しかし、社会人としての経験を積んでも正しい言葉遣いが出来ていない人がいるのも事実。言葉遣いが正しいかどうかだけで、あなたの評価も変わってきます。そこで今回は、言葉遣いについてお伝えしようと思います。
目次
- 1.敬語の種類
- 2.覚えよう!そして慣れよう!
- 3.社内への敬語は要注意!
- 4.まとめ
1.敬語の種類
「正しい言葉遣い」と聞いて誰もが思い浮かべるであろう敬語。学校でも習う敬語ですが、この使い分けが意外と難しく、適切な敬語を使えいないケースが多く見受けられます。
そこでまずは敬語の種類からおさらいしてみたいと思います。
【丁寧語】
丁寧語は最も簡単で使いやすい敬語のだと思います。文末に「です」「ます」を付ける表現が丁寧語と呼ばれるものです。
【尊敬語】
尊敬語は、相手のことを敬う表現であり、相手の動作などについて持ち上げた表現を用いることで相手に敬意をはらうというものです。
【謙譲語】
謙譲語は、自分自身または身内の行動などについて、へりくだった表現を用いることで、結果的に相手の立場を挙げて相手に敬意を払うという表現です。
この3つが一般的に敬語と呼ばれるものですが、難しいのは尊敬語と謙譲語の使い分けで、特に謙譲語が難しいと感じる方が多いように思います。
そこでまずは、だれの言動についての表現かを意識するようにしてください。自分の言動なのか、相手の言動なのかということです。自分の言動を表現するのであれば「謙譲語」です。相手の言動を表現するのであれば「尊敬語」です。
例えば「見る」という動作で、自分が見るのであれば「拝見する(謙譲語)」であり、相手に見て頂くのであれば「ご覧ください(尊敬語)」です。
誰の言動なのか落ち着いて考えて言葉を選びましょう。
2.覚えよう!そして慣れよう!
先ほどは、誰の言動に対する表現かを意識して、言葉を選んでくださいとお伝えしましたが、そもそも自分が表現したい言動の謙譲語や尊敬語がわからなければ、表現の仕様がありません。
しかし、特別な覚え方があるわけではなく、これは覚えるしかないものです。「言う」の尊敬語は「おっしゃる」、謙譲語は「申す」、「する」の尊敬語は「なさる、される」、謙譲語は「いたす」など、よく用いられるものは覚えてください。そして、ビジネスシーンでよく用いられるフレーズに慣れることが肝心です。
例えばお客様から伝言を預かった際、「○○に申し伝えます」や、名刺をいただいたときに「頂戴いたします」など、当たり前に使いこなせるようにしてください。
お客様や社内の人から信頼されるビジネスパーソンになるためにも、敬語を正しく使うというのは不可欠です。慣れてしまえば意識しなくてもしゃべれるようになるので、しっかり覚えてくださいね!
3.社内への敬語は要注意!
敬語はお客様に対するものだけではありません。会社の中でも使用していかなくてはなりません。しかし、ここで注意したいのが、社外の方々に対して社内の人間の話をするときです。以下の文章を読んでみてください。
(担当の鈴木課長が不在で、それをお客様に伝えるとき)
「申し訳ありません、担当の鈴木課長はいらっしゃいません」
この文章で注意したいのは2点です。
まずは「いらっしゃいません」。
あなたが新人だとして立場が上の鈴木課長に敬語を使いたくなる気持ちはわかりますが、お客様に対応するときに社内の人間に敬語を使ってはいけません。あくまで敬うべきはお客様であり、社内の人間は自分身内扱いです。
「不在にしております」「席を外しております」など謙譲表現が正しい言い方です。
もう一つは、「鈴木課長」と言う表現。
この役職ですが、実は「様」と同じ扱いのものなんです。なので「鈴木様」と言っていることになります。これもお客様への対応としてはNGです。敬称をつけずに「鈴木」と呼び捨てにするのが正しい表現です。
「敬語をちゃんと知っているからこんな表現しないよ!」と思われるかもしれませんが、対面でも電話でも意外とこの身内への敬語は良く聞かれます。お客様に失礼にあたりますので十二分に注意してください。
4.まとめ
いかがだったでしょうか?
今回お伝えしたのは、正しい言葉遣いのほんの一部である敬語です。しかし一部であってもきちんとできていない人が多い項目です。まずは敬語をしっかり押さえましょう。
敬語が出来ているだけで、あなたのイメージがかわります。逆にできていないと、あなたの印象が悪くなるだけではなく、「社員教育が出来ていない会社」として、あなたの所属する企業のイメージが悪くなるのです。
敬語は社会人としての常識です。最初は難しいかもしれませんが、きちんと使う癖をつけると、苦労することなく使えるようになります。
社会人として、また大人として恥ずかしくない言葉遣いができるよう、しっかり身に付けてほしいと思います。
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