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就活コラム

2018.07.15 |  就活情報

売り手市場での就職は、本当に楽なのか

近年、就活においては「売り手市場」と言われています。
求人数に比べ、人員が少ないために、就活生が企業へアプローチする、というこれまでの就職活動のスタイルではなく、企業側が就活生に積極的にコンタクトを求める形態へと変化していっています。
そのため「売り手市場なので慌てなくても大丈夫」と思われている就活生の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、本当にそうなのでしょうか。売り手市場での就活は本当に楽なのでしょうか。
また、そうして就職した先での生活はどんなものなのでしょうか。
本日は売り手市場での就職について考えてみたいと思います。

目次

  • 1.売り手市場だからと言って、どの企業もウェルカムではない
  • 2.売り手市場だからこそ、企業の目は厳しい
  • 3.企業研究を怠ると大変なことになる
  • 4.まとめ

1.売り手市場だからと言って、どの企業もウェルカムではない

あなたはどんな企業に入りたいと思っていますか?
待遇が良いところでしょうか?
自分の趣味や特技を活かせる、やりがいを感じられる会社でしょうか?
それとも将来的な安定がありそうな大企業でしょうか?

会社を選ぶ基準は人それぞれかと思いますが、そんな中でも人気が集中する企業もあります。いわゆる一流企業だったり、誰もが名前を知る大手の会社がそれです。

こうした企業の求人倍率も「売り手市場」なのでしょうか?

 

答えは「NO」です。

確かに売り手市場は続いています。全体的に見れば、就活生側が企業を選ぶ優位な立場であることは間違いありません。

しかし、人気企業となると話は違います。多くの就活生がいっぺんに限られた求人数に応募するわけですから、結果、求人数を大幅に超えてしまい求人倍率は上昇します。それどころか「売り手市場だから大企業でも受かりそう」と思って応募される就活生も多いために、倍率は一層厳しくなっていると言っても過言ではありません。

「売り手市場だから」という言葉のマジックに目をくらまされて、一流企業ばかりを受けていたがために、内定ゼロなんていうことも珍しくはありませんから、「売り手市場の中でも、この企業は買い手市場かも」と各企業ごとに冷静に状況を測ることが必要かと思います。

2.売り手市場だからこそ、企業の目は厳しい

売り手市場では、企業側が就活生の獲得に早い段階から動いています。

たとえば、リクルーター制度。これは企業の若手社員によって、出身大学の後輩など、有能な就活生を囲い込むため、早い段階で企業側からアプローチをし、自社に興味を持ってもらおうとする動きです。

あるいはインターンシップ制度。正式エントリー前に本採用よりハードルを下げて就活生を受け入れ、仕事内容を実際に体験してもらうことで就活生の応募を促すものです。

企業側のアピール行動とも言える制度ですが、侮っていると痛い目を見ることになりかねない気の抜けないイベントでもあります。

確かに全体的な求人数は少ないので、人手がほしい企業側としては選考基準を甘くしなければならないケースもあります。ですがだからと言って誰でも受かるわけでは当然ありません。

少ない中からも有能な人材を受け入れたいのが本音だからです。だからこそ、そもそもあまり能力を感じない学生にはリクルーターから声もかかりませんし、インターンシップに参加できたとしても社会人としての常識をわきまえていないような学生は、書類選考で落とされることだってあり得ます。

選択肢は少なくても、できるだけ良い人材を第一段階で集めておこう、という企業からすると、「売り手市場だからおそらく受かる」という自信は案外、見抜かれているものです。

ですから、市場動向に関係なく、「選んでもらえる自分になる」よう常日頃から意識しておくべきでしょう。

3.企業研究を怠ると大変なことになる

「選ばなければ、内定は楽に取れる」という言葉をしばしば聞きます。

確かに、それは正しいかもしれません。人気企業は狭き門であると前述しましたが、一方で名の知られていない中小企業や、大企業のグループ会社などは人員獲得に苦戦している現状もありますからね。

しかし、そもそも就活とはなんのために行うものなのか、それを忘れてはいませんか。

就活は就職をするためのものです。内定を取るためのものではありません。
新卒社員の早期離職の理由の一番に「想像と違う」というギャップを挙げる方が多くいらっしゃいますが、このギャップがどこから来るのか、と言うと、企業の実際を深く調べずに入社してしまったから、ではないかと私は思います。

企業側も人がほしいので、わざとではないにしろ、マイナスになる部分はあまり見せたくないものです。でも実際にインターンに参加したり、面接で深い質問をしたときの反応で、企業の風土が透かし見えることもあります。

企業から選ばれたことを喜ぶあまり、言われたままの情報をそのまま受け入れがちですが、そうではなく、働く自分がイメージできるような会社かどうか、それをきちんと自分自身で見極める努力が、売り手市場の今だからこそ必要ではないでしょうか。

4.まとめ

私自身は、就職氷河期と言われた、100社以上エントリーは当たり前、の時代に就職活動を行った人間ですので、今の売り手市場はうらやましいと感じる部分もあります。

ですが、採用に関わった経験から、いろいろな方とお話をするうち、売り手市場の学生の就職も、あのころとは別の意味で苦労が絶えないものだなと感じた瞬間がありました。

それはある既卒就活中の方のこんな言葉を聞いたときでした。

「新卒時に内定はいくつかいただきましたが、自分をもっと活かせる企業に出会いたくて就活を続けています。御社こそ私が求める会社だと思い、今回応募しました」。

有り難い話ですが、御社こそは、に彼の苦悶が表れているようで、なぜか痛ましく思ったのを覚えています。

内定が思ったよりも簡単に出てしまい「もっと良い会社があるのでは」「いやいやもっと」と就活を切り上げるタイミングが見えなくなってしまっているのではないか、とそんな風に勝手ながら感じてしまったためです。

内定は確かに出やすいかもしれません。しかし、売り手市場には内定が出やすいからこその迷いも生じます。あるいは安易に就職先を選んでしまい、早期離職を選択せざるを得ない苦しい状況を生み出す可能性もはらんでいます。

楽、で片づけることなく、自分自身のビジョンをきっちり持って臨むことが、売り手市場で就職を成功させるコツなのではないでしょうか。

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フリーライター

名前: あさき

肩書き: フリーライター

自己紹介 事務職から月刊誌ライターへ転身後、フリーライターへ。異業種からの転職のメリット、デメリットなど、経験したからこその情報をお伝えしていきます。
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